理事長メッセージ | Message

Positive change

一般社団法人軽井沢青年会議所
第47代理事長 髙山 昌太郎

はじめに
2020年7月、東京オリンピック・パラリンピック開催で盛り上がりを見せていたはずの日本は誰もが想像できない姿をしていました。未曽有ともいえるコロナウィルスの猛威により、すべてが停滞を余儀なくされ、これまでの当たり前は当たり前ではなくなり、家庭、仕事に始まり、すべてが自粛の名の下に閉塞感に包まれました。ウイルスという目には見えず、怒りのぶつけどころがないがゆえに、世間では、感染者に対する差別や誹謗中傷が後を絶たず、他を慮る心はこのような環境下の中で失われ、人々の心は多忙を極めました。まさしく忙しいの文字通り心を亡くしている姿を見ることとなりました。そして自分自身の価値観まで変えてしまい、本当に大切なものは何なのかを改めて気づかされる機会となりました。青年会議所の運動もまた例外でなく、自粛を余儀なくされ、当初描いていた当該年度の理事長の思いすべてを成し遂げることには至らず、その無念さは同じく理事長という職をお預かりする立場となった今、強く感じております。また、青年会議所に在籍していること、その中で活動ができることも決してあたりまえではないことにも気づかされました。それまで、時には家族以上に一緒にいた仲間との時間は著しく減少しました。
とは言え、我々は、混沌とした時代だからこそ先駆け、覚悟をもって青年会議所運動に取り組んでいかなければなりません。そして、いかなる環境下においても我々はその時できるベストを尽くすことが、自分自身のためであり、会社のためであり、地域のためであり、明るい豊かな社会の実現へとつながっていくのではないでしょうか。そうでなければ、この20代、30代という最も輝ける時間を費やす意味がないのではないでしょうか。時に青臭いことを、泥臭いことも厭わない姿を行動で表すことは、我々青年だからこそできることであり、そういった姿を見せることではじめて人の心を動かせるのではないでしょうか。それこそが我々“青年”の組織であります。

永遠の課題である会員拡大
2021年度、残念ながら軽井沢青年会議所の会員数は私が入会して以来最少人数でのスタートとなります。会員数の減少は、メンバーのモチベーションの低下、運動発信の弱体化というように負のスパイラルに繋がってしまいます。しかしながら、我々の活動圏域である軽井沢町・御代田町は人口減少社会の中において長野県内でも数少ない人口が減少していない地域であります。そのような地域の一組織としてこのままではいけません。
何より会員拡大をすることは、青年に発展・成長の機会を与えることを使命とする青年会議所にとって、その使命を達成するための最善の方法です。そして、人は人によって磨かれるというように、人は他者と関わっていくときに、つまり多くの価値観、ものの見方捉え方がある中で、揉まれ、磨かれ成長していきます。多くのメンバーがいるということはそれだけ成長の機会に繋がると言えるのではないでしょうか。
自分たちの運動に誇りを持ち、胸を張ってJCをやっていると言えるメンバーが増えれば自ずと会員拡大に繋がるものだと確信します。それは同時に勧誘に来たメンバーが魅力的であれば、この人と共に活動したいと入会を決めてくれるように思います。つまりは会員拡大を通じて、社会から見て、町民から見て、会員候補者から見て、自分がどう見られているのかを客観的に知ることのできる機会だと考えます。会員拡大が成功すれば、自己の成長を確認でき、失敗すれば己の未熟さを痛感することとなります。
創立50周年50名という目標に向け、一人でも多くの志を同じうする仲間を迎えるべく、誰かがやってくれるではなく、能動的、主体的に会員拡大を行っていきましょう。

地域の魅力、特性を活かした事業の展開
自らが地域を知り、発信しファンを獲得すること、それは2019年第32回国際アカデミーの開催地LOMとして我々は身をもって体験しました。海外、日本全国から仲間を招くにあたり、この地域と改めて向き合い、何をどう発信していくのかを試行錯誤してきました。
コロナ禍において、これまで期待していたインバウンドは鳴りを潜め、国内、“地元”へとシフトせざるを得なかったのではないでしょうか。
そこで、今一度地域の可能性を掘り起こし、地域の課題に対して自分たちだからこそできる運動を展開していきたいと考えます。また、これまでのようなインバウンドの受け入れをはじめとする国際交流が再開されたときにスムーズにシフトし、これまで以上に世界中にこの地域のファンを獲得する準備をしていくことがいま必要です。

カーリングの可能性
これまでも軽井沢青年会議所では、JCカップジュニアカーリング大会を開催し、活動圏域のみならず、県内外や世界からも多くのジュニアカーラーが集い、ジュニアカーラーにとって夏の風物詩とも言える大会へと歩みを進めてきました。この地域にとってポテンシャルをもつカーリングを、本年は単に事業予算をはじめとする大会の規模の拡大を進めていくのではなく、効率化や無駄の削減など、これまで継続してきたことによって見えてきた経験を活かし、プレイヤーやカーリングというスポーツを日頃愛好している人だけでなく、地域の強みとして、両町共通のこのスポーツの可能性を最大限に生かせる事業の展開を模索していきたいと考えます。真夏の炎天下の屋外に対し、氷上では子供たちがひたむきにプレーする姿は、これまでカーリングと触れる機会が少なかった地域住民にとって、高校野球がときにプロ野球よりも盛り上がりを見せるように、必ずや心を動かされる経験となるのではないでしょうか。そして、地域からオリンピアが生まれたとき自然発生的に応援できる地域の土壌が育まれていくのだと思います。いちスポーツという存在が、文化として、そして地域を巻き込み、その存在はいつしか自らの誇りとなっていくと確信します。しかしながら、そのことは、一朝一夕でできることではなく、だとするなら、我々がその運動を先駆けていきます。

ひとつでも多くの失敗が成長の糧となる
減点主義の環境ではないからこそ、失敗を恐れず挑戦していける環境を作っていきます。やってダメなのよりやらない方がダメ、またわからないことをそのままにしたり、誰かがやってくれるのを待ったりするのではなく、率先して行動に移していかなければなりません。人生最後の学び舎とも呼ばれるJCですが、当然ながら、入会して在籍していれば成長するわけではありません。もちろんこの組織には修了はなく、手取り足取り教えてくれる先生や講師はおらず、お客様でいてもただ大切な時間とお金を無駄にするだけです。自らが主体性をもって取り組むこと、つまりフィットネスジムと同様、年会費を払っているのだからこそ、そこで何をするかが大切です。JCという果樹園には、常に機会という果実がなっています。それを掴むも腐らせるも一人ひとりの意識に他なりません。そこで自分が何をするのかが大切です。
メンバーの皆様には卒業を迎えたときもっとJCをやりたかったということが無いように、限られた時間の中で、今自分が出せる全力を出していただきたいです。JCでできることは仕事でもできるし、仕事でできていることはJCでもできます。JC活動をするのは、軽井沢青年会議所でも理事長のためでもなく、すべては自己成長として必ずや戻ってくるものであり、自分自身のため、そして自分を支えてくれる大切な人のためです。
我々にはこの47年目という歴史と伝統があり、そこには多くの先輩方がいらっしゃいます。そんな先輩たちを時に大いに頼っていくことも我々現役メンバーの特権ともいえます。私達より長く生き、様々な経験をされてきた話を聞き、そんな偉大な先輩たちに一歩でも近づけるように。人に頼られて嫌な思いをする人はこのJC活動をやってきた中にはいないはずです。

時代の変化と共に新しい価値の創造を
時代が変わっているのだからこそ、我々自身もその変化についていかなければなりません。慣習慣例に縛られるがあまり変化を恐れてしまっていては生きた化石になってしまいます。コロナ禍でのオンラインによるリモート会議を実施できたことは、我々にとって大きな変革とも言えるのではないでしょうか。これまで会って行うことが当たり前だった例会や事業もオンラインで開催することができました。そうせざるを得なかったとはいえ、これまでの常識は未常識であり、いざやってみるとまだまだ課題は山積していますが、大きな一歩となりました。特に、軽井沢青年会議所メンバーには、東京在住をはじめ、この活動圏域を離れているメンバーも少なくありません。そうしたメンバーが参加しやすい環境になったことは言うまでもありません。
とは言え、手当たり次第に簡略化したり、変化、改革を推し進めたりしていくことは違います。物事には原理原則があり、いわば我々のアイデンティティを失ってしまうようなことはあってはなりません。先輩方が脈々と繋いでこられたこの地域にとって唯一無二の組織として、これからも「楽(らく)」をするのではなく、我々の運動がより効果的にまた組織として成長できるのであれば、その変化は厭いません。

出向の存在
現在、我々軽井沢青年会議所において出向の機会とはマイナスなイメージが先行しているように思います。しかしながら、出向の機会に真摯に向きあい活動してきた者でこの機会を悪くいうのを聞いたことがありません。出向に対しネガティブな印象を持っているメンバーは、この機会をしっかりと理解できていない、出向者の大変な姿しか見てきていない、もしくは変化を恐れているからではないでしょうか。
出向するということは、当然ながらLOMを代表して、ひいてはこの地域を代表していくことを意味します。外に行くと、自分たちの活動圏域がどういうところなのか、魅力を伝える場が必ずでてきます。出向先の皆さんからすると出向者が軽井沢青年会議所そのものとなります。
また、出向の機会を通じ自分たちのLOMを俯瞰的に見ること、外から自らを見つめ直すことは、次の成長へと繋がります。是非とも出向者はその経験をLOMメンバーへ落とし込んでいただきたいと思います。そうすることで、LOMが良くなり、地域が良くなります。
とは言え、出向するということは、様々な調整や苦労が付いてくるのも事実です。だからこそ、その決断をしてくれた仲間に対し、我々は誇りと感謝の気持ちを忘れてはなりません。私も出向するメンバーを全力で支えていくことを約束します。

結びに
この地域にJCがあってよかった、なくては困る、そんな声が聞こえてくるときこそ我々の存在価値は真に認められ、愛される組織になったと言えるのではないでしょうか。自分以外の誰かのために役立つように頑張るからJCをやれるのであり、それこそが自分の成長、会社の発展、地域の繁栄へとつながるのだと確信します。

Today is the first day of the rest of your life.

それぞれに残されたJCライフは違いますが、今日という日は残りのJAYCEEとしての最初の日には違いありません。人生とは違い終わりの日がわかっているのがJC、限りあるからこそ全力で取り組めるのではないでしょうか。これまでの自らのJCとの向き合い方に納得いっていないメンバーも今日この瞬間が新たな一歩を踏み出すときです。私は、仮にJCに入っていなかったと思うと正直恐いです。そう思えるのは、それだけ現時点でもこのJC活動を通じて、多くの学びや成長の機会をいただき、多くの素晴らしい出会いをいただいてきたからに他なりません。
限られたこの一瞬一瞬を大切にし、我々がこうして今日もJAYCEEとして活動できることへの感謝を忘れずに共に歩んでいきましょう。限られた時間だからこそ、それぞれが自らの目標、目的を定め、一人ひとりが当事者意識を持ってアイデアを出し、積極的にアクションを起こしていきましょう。

LOMメンバー一丸となって記録にも記憶にも残る一年に。

一般社団法人軽井沢青年会議所
2021年度 基本計画

【基本理念】
この一瞬一瞬を大切に
一人ひとりが当事者意識を持ち“考動”し続けよう

【基本方針】
1.誇りあるJAYCEEの育成
2.地域の未来に向けて我々だからこそできる挑戦をしよう
3.地域に愛され、必要とされる組織へ
4.未来へつなぐ会員拡大を

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今後の事業予定|Plan

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