理事長メッセージ | Message
一般社団法人軽井沢青年会議所
第50代理事長 金山のぞみ
【はじめに】
1975年6月18日、この地を愛する52名の先達の熱い想いのもと発足したこの軽井沢青年会議所は創立50年の節目を迎えます。先達から引き継がれてきた熱い想いを未 来へと繋ぎ、愛する地域に希望をもたらす組織とならなければなりません。新型コロナウイルス感染症蔓延による生活様式や価値観の変化、地球温暖化による異常 気象の発生、世界情勢の変化、テクノロジーの進化など将来が不確実で予測困難な現代社会 は VUCA 時代(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity: 曖昧性)と言われています。移り変わりの激しい現代に適応し、地域で唯一無二の存在であ るために一人ひとりが自ら考え、失敗を恐れず行動していく時です。成長した自分、そしてより良いまちのために、はじめの一歩を踏み出すファーストペンギ ンになりましょう。
【地域に先駆けた運動】
ファーストペンギンとは、天敵が潜んでいるかもしれない海へ魚を求めて真っ先に飛び込み先陣を切るペンギンの事を言います。この勇敢なファーストペンギンのおかげで他のペンギン達も安心して海へと飛び込み食料にありつくことができるのです。私たちはこれまでの49年間、このファーストペンギンのように地域を先導して様々な活動を展開してきた先輩諸兄のおかげで組織が発展し、活動を行うことが出来ていたと言えます。四季折々に美しい姿を見せる風光明媚な浅間山麓に存する軽井沢町・御代田町の両町を活動圏域とする私たちは今後も社会の課題を解決し、地域をより魅力的にする活動を行い続けていくことで唯一無二の存在となることでしょう。今こそ私たちがファーストペンギンとして先駆けた運動を行うことで地域を率いることが必要です。
【まちづくりはひとづくりから】
外国人宣教師により見出され、海外の文化を取り入れながら国際親善文化観光都市としても発展を遂げてきた軽井沢町、旧中山道の宿場町として多くの旅人を迎え入れ、精密工業誘致や高原野菜の栽培などバランスの取れた産業と居住環境の良さから現在も多くの移住希望者で人口が増え続ける御代田町。どちらも多様な人々、多様な文化と共生し発展してきたからこそ現在の姿があるのだと思います。組織も同様に多様なメンバーがいるからこそ活動が活発になりより良い組織へと発展していくのです。拡大なくしてLOMの発展はありません。まちづくりとは常にその地を愛する「人」によって行われるものです。私たちの活動圏域である軽井沢町・御代田町は全国的に人口減少している中でも人口を増やしている地域です。いま私たちには地域を愛する熱い想いを持つ仲間が必要です。この機会を逃すことなく、私たちの想いを1人でも多くの方に共有し、共に地域を想う仲間を増やしていきましょう。
【持続可能な組織であり続けるために】
地域でも様々な団体やオンラインサロンが増える昨今において、軽井沢青年会議所の存在意義とは何でしょうか。軽井沢青年会議所はこれまで町や諸団体などと協働し、地域のための様々な活動を展開してきました。2019年には国際アカデミーを主管し、JCの世界的ネットワークを地域にもたらしました。このように軽井沢青年会議所でしか得ることのできない体験を提供すること、魅力溢れる多彩なメンバー、そして地域を想い活動し続けることにより地域に必要とされるLOMとなるのだと思います。それぞれが一JAYCEEとして、一住民として地域と結びつき、様々な団体や企業、地域住民と協働し地道にステークホルダーを増やしていくことで、それまでには見えなかった新しい景色が広がるでしょう。そしてLOMが今後も持続可能な組織であるためには伝統を重んじながらも時代に即した組織へと適応していかなければなりません。前年踏襲するだけで発展することは決してありません。自分たちがいる組織の居心地よくしてこそ、他人に貢献することができ、更なる仲間の輪が広がります。
【創立50周年】
そもそも周年とは何のために行うのでしょうか。単年度制を採用するJCではこれまでの活動実績や繋がりを繋いでいくため、そしてLOMとしての中長期ビジョンを策定することでLOMに一貫性を持たせることができ、地域により大きなインパクトを与える事業を行うことが出来ます。
これまで先達が築き上げてきた50年の伝統を重んじながらも、慣例にとらわれることなく、どうしたら周年に関わる方々に喜んで頂けるのか、どのようにすれば私たちの想いが伝わるのかを最優先に考え、新たな価値観も取り入れる。創立50周年実行委員会を筆頭にONETEAMで未来へと繋いでいきましょう。
【出向のチャンスと各種事業への積極的な参加】
JCIMissionにも書かれているように、JCはリーダーシップの開発と成長の機会を提供する団体です。JCはよくスポーツジムと例えられます。ただジムに入会し年会費を払っているだけで身体は鍛えられないのと同様にJCもただ入会しているだけでは何も得られません。成長の機会を逃さずに修練し、友情の輪を広げ、地域への奉仕を続けるからこそ個人が、組織が、成長していくのです。JCではLOMでの例会や事業に限らず、各種事業や大会、出向など様々な成長の機会が提供されています。これらで得られる知識、人脈、経験など成長の可能性は無限大です。40歳までの限られた時間をどのように活動していくのか、それを決められるのは自分自身です。頑張った結果のミスは失敗ではなく成功への一歩です。失敗を恐れず行動しましょう。その経験は必ずあなたの礎になるはずです。
【結びに】
青年会議所は、多忙でもいい、ひまが無くてもいい、
ただこの地を愛し、
将来に大きな夢と希望を持った青年の集りにしたいと思います。
これは軽井沢青年会議所創立にあたって書かれた趣意書の一部です。軽井沢青年会議所を創立した先達の熱い想いを改めて受け止め、この地を愛する気持ち、そして軽井沢青年会議所に関わる全ての方への感謝の気持ちを持って全員で50周年を迎えましょう。
LOMだけではなく、これからの地域の未来を牽引していく存在でありましょう。
自分のため、軽井沢青年会議所のため、地域のために
それぞれがそれぞれの立場でファーストペンギンになれることを願って、
Bethefirstpenguin.
一般社団法人軽井沢青年会議所
2024年度 基本計画
【基本理念】
想いを繋ぎ、新たな価値を創造しよう
【基本方針】
- 一人ひとりが楽しく活動する持続可能な組織の編成
- まちの次代を担う人財の育成
- 未来への夢と希望で溢れる地域の実現
- 想いを繋ぐ創立50周年事業の実施